カードローンを利用していると「もう少し限度額が増えたらいいのに」と思うことはありませんか?

他社に申し込むより、使い慣れている今のカードで、もっと利用できるようになれば、カードの枚数を増やすこともありませんし便利です。では、カードローンの増額審査の基準はどのようになっているのでしょうか?

条件1.返済の延滞がないこと

カードローン会社によりますが、限度額の見直しは6カ月〜1年ごとに行っています。増額審査で最も重視されるのは、その人の信用です。信用とは、延滞なくカードローンを利用しているという自社の利用実績と、他社での利用実績です。

他社の利用実績がどうしてわかるかというと、信用情報機関にそれぞれのカードローン会社が利用情報を登録しており、お互いにその情報を照会することができるからです。

つまり、最低6カ月は、自社、他社とも延滞なく利用しているというのが最低条件となります。カードローンだけでなく、クレジットカード等の延滞がないのも条件です。

条件2.収入が増えた証明ができること

同じ会社で昇進すれば、勤務年数という意味でも収入という意味でも増額審査にプラスに働きます。

昇進したことによって給料が上がり、今後もその会社で働く可能性が高いからです。カードローンは何よりも「安定した収入と安定した返済能力」を重視しますので、昇進はそのどちらも満たすのです。

同様に、パートやアルバイトから契約社員や正社員に昇格した場合にも増額審査に通る可能性が上がります。その会社で認められていて、今後も継続した勤務が見込まれるからです。

昇進や昇格の場合、給料明細を提示できればそこに「役職手当」等の記載があるので、事実が確認できるので用意しておきましょう。

パートやアルバイトから契約社員や正社員に昇格した場合でも給料明細が「時給」から「月給」に変わっている可能性が高いので、増額申請の場合には用意してください。自己申告では事実かどうかは確認できないからです。

収入が上がっても、それが一時的なボーナスが上がったためだけだと、収入が上がったと見なされません。

また、転職による収入増も、勤務年数が短いというマイナスの要素で相殺されますので、増額審査にはプラスに働きません。

条件3.他社からの借入が減っている

他社からの借入件数や借入金額が減っていれば、それだけ返済能力が上がったと見なされます。

借金の返済が苦しくなったので増額申請をした、というのではなく、一社にまとめて便利にしたいから増額申請をしたという理由を伝えれば、審査に通る可能性が高くなります。

増額の案内が届く場合がある

審査基準に合致すれば、電話やメールで増額の案内が来る場合があります。

その場合、社内基準では審査に仮通過しているので、自分の住居や勤務先に変更がなければ審査に通過するケースがほとんどです。ただし絶対ではありません。

別のカードを作るのはリスクがある

増額審査に落ちたからと言って、安易に別のカードローンを申し込むのはリスクが伴います。

別のカードを作れば、当然のことながら借入件数が増えます。社内規定で複数社、例えば3社以上の借入があれば追加融資禁止というカードローン会社かあるのです。

借入をせず返済のみをしているということは、他社にも信用情報機関に照会することによって知られます。すると、他社も追随して追加融資禁止にしてしまうことがあるのです。

いままで当たり前のように利用していたカードがいきなり返済専用のカードになると、一気に生活のやりくりが苦しくなります。安易に他社にカードローンを申し込むべきではありません。

まとめ

わかりやすく増額審査に通る条件を示すと「このお客様は長年利用されており、延滞もなく、他社の借入も少ないので増額しても今後とも大丈夫だろう」ということです。信用を築き上げてからの増額申込が、時間がかかりますが審査に通る確実な方法です。