今や現金で買い物をしないキャッシュレスサービスが拡大・促進されている中、たまに郊外の駅前の居酒屋さんや小さな洋服・雑貨・花屋さんなどでクレジットカードを使って買い物をしようとしたときに、

「うち、クレジットカードやってないんですよ。。。」

なんていうビックリしてしまうことがあります。

なぜ、電子マネーやクレジットカードでの買い物をが主流になりつつ今、未だにクレジットカードが使えないお店があるのか?その理由についてお話します。

加盟店手数料問題

私たちクレジットカード利用者は、10000円の物をクレジットカードで一括で買っても翌月、または翌翌月には10000円が指定の口座から引き落とされます。もちろん、3回以上の分割支払いやリボ払いにすれば手数料という名の利子がプラスされて請求されますが、一括の場合は買った時と同額が請求されます。

では、お店側はどうかというと定価10000円であっても仕入れ代が3000円であれば、もうけは10000円-3000円=7000円です。お客さんが現金で買ってくれた場合は7000円で正解なのですが、クレジットカードで購入された場合は7000円からさらに「加盟店手数料」というものがクレジットカード会社から引かれてしまい、お店のもうけはさらに少なくなります。

加盟店手数料とはお店でクレジットカードが使えるようにするためにカード会社に支払う儲けの一部、マージンのことで業種によって手数料率は異なります。なぜマージンを払わなければいけないのか?というとお客さんがカードで支払った代金は一時的にカード会社に立て替えてもらっているから。

カード会社はお店に対しカードを利用できるサービスを提供する代わりに売上の一部をもらえるということです。

一方お店にとってもクレジットカードを使えるようにすることでお客さんが手持ちの現金がなくても高額な商品を買ってもらえるメリットや余分な買い物をしてもらえる、おつりが不要であったり防犯上の安全性など多くのメリットがあります。

カード利用による売上の減少と管理の面倒くささが原因

売上を上げるためのクレジットカードの導入も、個人商店など客数が少なかったり、単価の安い商品を扱っている業種ではカードを利用されることで都度加盟店手数料が引かれてしまうため、もうけが減少します。

儲けが少なくなる上にクレジット伝票の管理作業も増えるので個人でやっているお店などは面倒くさいと考える人もいます。

以下の業種別の加盟店手数料一覧を見て下さい。風俗店やバー・クラブなど最低利用金額が1万円を超えるような高単価なサービスを扱っている業種はその分加盟店手数料率も高くなってします。一方、小売業と呼ばれる業種は手数料率が低くなっています。コンビニで1万円も買い物をする人はめったいにいませんよね。

まとめ

今回は、いまどきクレジットカードが使えないお店がある理由について紹介しました。

正直なところ、私はクレジットカードが使えないがために利用しなくなったお店があります。数千円程度の買い物であれば現金でも良いのですが、そうでない場合はちょっと考えてしまいますね。

クレジットカードが使えても最低3000円以上などと独自に決めているお店もありますが(本来はやってはいけない)、消費者側からすれば1000円からでも快くクレジットカードが使えるようにしてもらいたいものです。