クレジットカード申し込み時にキャッシング枠をつけるかつけないかチェックする欄があるのをご存知でしょうか?今持っているクレジットカードにキャッシング枠が知らないうちに付いている場合もあります。はたしてクレジットカードに付いているキャッシング枠は必要なのでしょうか?今回はそのメリットとデメリットについて解説します。
キャッシング枠をつけるメリット
キャッシング枠つけるメリットは、急きょ現金が必要になったとき、すぐに現金を引き出せることです。キャッシュレスで買い物ができる便利なクレジットカードですが、どうしても現金が必要なときがあります。たとえば冠婚葬祭です。まさか香典をカード払いにはできないので、現金が絶対に必要になるということです。
銀行口座に預金残高があればいいですが給料日前で厳しい時、キャッシング機能が役立ちます。急きょ現金が必要になることは結構起きるもので、カードローン各社が「即日融資」「最短30分」などと宣伝しているのは、こうしたニーズに応えるためです。
クレジットカードにキャッシング枠をあらかじめつけておけば、カードローンに申し込む必要がないのです。
さらにカードローンにはない強みがキャッシングにはあります。クレジットカードの国際ブランド(VISAやJCB)の提携している海外のATMでのキャッシングができるのです。現地通貨への両替不足で現金が足りなくなったとき、クレジットカードで現地通貨を引き出せると非常に助かります。国によってはクレジットカードを使えない店も多いのです。また、チップは必ず現金です。
返済は日本円で行なうことができるので、海外での利便性がカードローンにくらべて非常に高いと言えます。
キャッシング枠をつけるデメリット
キャッシング枠をつけるとショッピング枠が減ってしまうのが一番のデメリットです。クレジットカードで使える枠はショッピング枠とキャッシング枠の合計で計算されるのです。
例えばショッピング枠50万円、キャッシング枠30万円とします。仮にキャッシングで30万円利用するとショッピング枠は20万円(50万円-30万円)に減ってしまいます。それぞれの枠が同時に上限まで使えるわけではないのです。
さらにクレジットカードを新規で作る際には、クレジットカードの審査とキャッシングの審査と両方を受けなければならないのでカード発行までに時間がかかります。
キャッシングの金利が高いのもデメリットとして挙げられます。銀行系のカードローンだと上限金利が15%程度なのに対してキャッシングの金利は18-20%程度と、消費者金融と変わりません。さらにショッピングと違い、たとえ一括返済でも利用した日数分の利息がかかります。
キャッシング枠はつけるべき?
クレジットカードを使う本来の目的はショッピングなので、そのショッピング枠を圧迫するキャッシング枠はデメリットの方が大きいです。たしかに急きょ現金が必要となったときには便利ですが、それなら前もってカードローンを契約しておけばよいのです。
カードローンのカードは恥ずかしいから持ち歩くのに気が引けるなら、銀行系カードローンならキャッシュカードで借り入れができるタイプがあります。たとえば住信SBIネット銀行MR.カードローンです。銀行系なので、上限金利も14.79%とクレジットカードのキャッシングに比べて2%以上金利も低くなっています。
カード自体を持ちたくないなら、カード発行せずに借り入れできる会社もあります。例えば消費者金融のプロミスです。インターネットで借り入れを申し込むと銀行口座に振り込んでくれるサービスがあるのです。
ただし、海外で使えるというクレジットカードのキャッシングには大きなメリットがあります。海外に頻繁に出かける方なら、キャッシング枠をつけておいた方が安心です。
まとめ
以上、クレジットカードのキャッシング枠について解説しました。キャッシングは便利ですが、もっと利便性の高いカードローンを契約しておくという選択肢があります。金利も銀行系なら2%以上低くなっています。
海外にあまり出かけることがない場合は、クレジットカードのキャッシング枠を0円にしてカードローンを利用する、海外に頻繁出かける方ならキャッシング枠をつけておく、というのがキャッシングの賢い使い方です。