中国・韓国・ヨーロッパなど海外ではキャッシュレスが標準ですが、それに対して日本人は現金大好き民族です。

20年前に比べれば大部変わってきてはいますが、年齢を問わずクレジットカードは未だに敬遠される存在です。

なぜ日本人はクレジットカードを使わないのか?その理由について紹介します。

クレジットカードは借金!お金が無いと思われ恥ずかしい

まず日本は借金をすることの罪悪感が昔からハンパないです。私の祖父母などは死ぬまでクレジットカードを持つことはありませんでした。そもそもローンを恥と考える文化が日本にはあり、欲しいものはお金が貯まるまで我慢をする!という考え方は根強いですね。

クレジットカードを利用したときの代金はまずクレジットカード会社が立て替えてくれ後日支払うので、“一時的な借金”です。

そのためコンビニなど少額の物を購入するときなどは特にクレジットカードを出すことで「それくらい現金で買えば良いのに、この人お金が無いんだなぁ」と思われるのではないかと想像し、利用することを躊躇してしまうのです。

現金の方が早い!クレカは支払いに時間がかかる

最近はマツキヨやユニクロなどクレジットカードで買い物をしてもある一定の金額以下の利用であればサイン不要で買い物をすることができます。

ただ、サインレスにしろ暗証番号入力にしろ現金払いと比較すると会計に時間がかかります。

おそらく正確に会計にかかる時間を計測すれば数秒の違いだと思いますが、感覚的にクレジットカードの支払いは時間がかかるものだと思いこんでいる節があります。

金貸し!クレジットカード業界へのイメージが悪い

「お金がない=恥」というのは大昔から。

質屋や消費者金融がある場所は人目に付かないような工夫がされていることからも陰のイメージがあります。

そして金貸しという貸金業者に対するイメージも悪いですね。

人の弱みに付け込んで高利貸しをした時代が長く続いています。

今やこの世から消えた武富士をはじめとする消費者金融はグレーゾーン金利といって利息制限法の上限金利は超えるが出資法の上限金利には満たない年率29.2%など高利率で貸出をしていました。

ちなみに1990年代以前は年率54.75%という時代もありました。

法律の特例等を上手に利用し、サラリーマンや主婦に貸出していた時代は酷いものでした。多重債務者による自殺などが社会問題化したことで現在は契約者の年収の3分の1を超える額は貸出してはいけないことになっています。(貸金業法による総量規制) 実質年率は上限18%です。

現在の消費者金融は極めて良心的なサービスを行っていますが厳しい取り立てなどは無いとは言い切れない部分もあることからイメージが悪いのはやむを得ません。

使い過ぎへの恐怖心

クレジットカードは現金が無くても商品購入やサービスが受けられる支払い手段です。

そのため増減が目にみえて分かる現金と比較し、お金を使っている感覚があまりありません。カードを出してサインすれば欲しいものが即手に入るので仕方ないです。

金銭感覚が麻痺してしまうと借入額はどんどん膨らみ、最終的には返済が困難な状況に陥る人も少なくありません。

特に返済のための借入をするようになると、任意整理や自己破産への危険信号!

使い過ぎによる自己破産など人生がめちゃくちゃになってしまうことへの恐怖心から、クレジットカードには手を出さないという考え方の人は意外に多いです。

まとめ

2020年に東京オリンピックが開催されることに伴いキャッシュレス化は急速に整備されるはずです。外国人はクレジットカード利用が標準なので整備しなければ経済的な損失も多いです。

クレジットカードや電子マネーなどはどんどん使うことで損をしない仕組みが作られています。

ポイントが現金の代わりになり欲しいものをタダで手に入れることができます。

現金が安心なのはわかりますがこれからは現金払いはカード払いよりもずっと損をしていることに気付くべきです。