クレジットカード利用でサインではなく暗証番号を求められることが多くなりました。でも、ネットショッピングでは暗証番号を使うことはありません。そんな人がたまたま店舗での買い物でクレジットカードを使おうとしたとき「あれ?暗証番号何だろう?」となる場合、どうすればよいのでしょうか。
今回はクレジットカードの暗証番号を忘れたときにやるべき3つのことと、忘れないための対策を解説します。
1.カードがロックされる前に入力をやめる
暗証番号はカードのセキュリティを保つためのものですから、何回も間違うとカードのICチップがロックされて使えなくなってしまいます。何回間違えたらロックされるかは、セキュリティの問題から各社公表していませんが、3回間違えるとロックされると考えてよいでしょう。
カードがロックされると再発行が必要となってきます。再発行には1-2週間程度かかってしまいますし、カードの番号が変わってしまうこともあるので、パニックになって、むやみに数字入力しないことです。
2.その場はサインで決済
暗証番号が分からないと気づく場面は、店舗で何かをクレジットカードで購入しようとした場合です。そんなときは、暗証番号がなくてもサインで決済できる場合があるので、店員に確認しましょう。先ほどロックされた場合は再発行と説明しましたが、その理由はICチップがロックされてしまうと、元に戻せなくなるからです。
磁気部分は暗証番号とは連動していないので、暗証番号間違いによりICチップがロックされても、サインで決済ができるのです。ただしできない店舗もあります。
3.カード会社に暗証番号照会をする
クレジットカード会社に電話やインターネットで暗証番号照会をすると、約1週間後に簡易書留などで暗証番号が送られてきます。送られてきた暗証番号はATMやインターネットで変更できる場合があるので、念のため変更しておきます。
カードがロックされた場合は1-2週間後に新しいカードが送られてきて、そこに暗証番号も記載されています。カード番号が変わっている場合があるので、特にインターネットショッピングをよく利用される方は登録してあるカード番号を変更しなければなりません。
暗証番号照会は無料ですが、ロックによるカード再発行は手数料がかかるところがあるので要注意です。
対策:暗証番号を忘れない方法
忘れないためにいろんなカードの暗証番号をすべて同じにしておくことが一番危険です。不正使用された場合、安全に管理する義務を怠ったとして、カード会社が不正使用分の金額を保障してくれない場合があります。財布に暗証番号を書いたメモを入れて持ち歩く行為も同じです。
暗証番号管理の便利な方法として、スマートフォンのアプリを使う方法があります。
例えば「PassManager (パスマネージャー)」というアプリは指紋認証対応で、本人でないと開くことができません。そこにクレジットカードや銀行のキャッシュカードの番号を登録しておくのです。そうすると、出先で暗証番号を忘れたときもすぐに確認することができます。
アプリに暗証番号を登録するのは何となく不安という方は、紙に書いて、家で保管しておく方法が一番確実です。ただし、どこに保管したかわからなくなる危険性があります。
まとめ
いかがでしょうか。一番大切なことはパニックにならないことです。目の前に店員がいるのでついつい焦っていろんな番号を入れたくなる衝動が湧きますが、わからないなら入力をしないことがまず先決です。忘れた番号を思い出すという可能性はほとんどありません。
カード会社に連絡すれば1週間で解決する話です。他人に暗証番号を知られるより遥かに小さな話なので、落ち着いて行動しましょう。