クレジットカードを使うと翌月や翌々月に請求が来ます。人によってはショッピング分やキャッシング分で分割払いやリボ払いを選択していることで、毎月支払がある人も多いでしょう。

そこで、残っている借金(借入残高)を早く返済することは個人信用情報機関に登録されている信用情報の利用履歴にプラスに働き、評価に影響するのか?について解説します。

繰り上げ返済はクレジットカード会社にとっては良いことではない

一般的に借りたお金を早く返すことは良いことです。友人・知人から借金をしたらできるだけ早く返済すべきなのは言うまでもありません。

しかし、カード会社にとっては必ずしも良いことではないのです。

繰り上げ返済または増額返済とは請求された額以上に残っている借金を返すことです。

カード会社はあなたがお金を借り続けてくれることで利息が入るため儲かります。ですので早く完済してほしいわけではありません。

完済してもまた借りて欲しいのが本音です。

繰り上げ返済することで総借入額が減る

繰り上げ返済するということはあなたの借金総額が減ることを意味します。もちろん新たに借りていない状態で返済している状態でです。

クレジットカードを新規で作りたいと思った時、必ず入会審査が行われCICなど個人信用情報機関に登録されている私たちの信用情報を照会し、収入や勤務先、居住形態、他社借入など様々な項目を見てクレジットカードを発行してもいいかどうかが判断されます。

繰り上げ返済によって総借金額が減れば審査に通りやすい気がすると思います。

借金がない方が良いイメージですかね。

ショッピング枠は総量規制の対象外

総量規制(そうりょうきせい)という言葉はご存知だと思います。貸金業法により契約者の年収の3分の1を超える融資はしてはいけないという決まりです。クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があります。

繰り上げ返済することで借金が減り、新たに新規クレジットカードを申し込もうと思った時に良い評価がされるのか?という問題を考えるときに注意しなければなりません。

なぜかというと総量規制はクレジットカードのキャッシング分、つまり現金を借りる場合に適用され、ショッピング枠には適用されません。

お買い物やサービスを受けるためにクレジットカードを利用した分は対象外とういうこと。

なので、ショッピング利用分を繰り上げ返済したところで総量規制は関係ないので融資の審査にも影響しません。

クレジットカードは利用実績が多いほど評価は良い!

クレジットカードの利用実績をクレヒス(クレジットカードヒストリー)と言います。

クレジットカード会社にとってクレジットカードをショッピング枠・キャッシング枠を長期間・多額利用をしてくれる人は最優良顧客です。

いくら年収が高くてもクレジットカードを使わない人は良いお客さんではありません。

一般的にはおかしな話かもしれませんが、延滞納がない限り借金返済のために同じクレジットカードのキャッシング機能を使ってさらに借入をする人は最優良顧客になります。利用限度額もどんどん上がります。

まとめ

クレジットカードの繰り上げ返済は利用履歴の評価に影響するかどうかについて解説してきましたが、キャッシング枠を年収の3分の1限界まで利用している場合、新規のクレジットカード発行ではキャッシング枠が0円になる一方、返済がきっちりと行われているのであればショッピング枠のみで発行されます。

もしキャッシング枠を付けたいのであれば残っているカード利用残高を繰り上げ返済し、早く総借金額を減らすことです。