何かと比較されるリクルートカードと楽天カード。高還元率で年会費が無料という点では同じです。どちらも持っている方も多いこの2枚、どのように使い分ければいいのでしょうか。今回は利用シーン別に解説します。
普段のクレジットカード利用
2枚のクレジットカードのポイント還元率は以下の通りです。
- リクルートカード:1.2%
- 楽天カード:1.0%
0.2%リクルートカードの還元率が高くなっています。たった0.2%と思いがちですが、年間100万円クレジットカード利用する場合、2,000円の差がでます。ちょっとした食事ができる金額です。
100万円も使わない、と思った方もいるでしょうが、公共料金の引き落としに使えば、十分到達する金額です。
リクルートカードではリクルートポイント(Pontaポイントと相互乗り入れ)、楽天カードでは楽天ポイントが貯まります。
ポイントの種類にこだわりがなければ、普段使いにはリクルートカードの利用がお得です。
ネットショッピング
楽天カードで楽天市場を利用すると、還元率が3倍~12倍になるSPU(スーパーポイントアッププログラム)があります。楽天市場は日本第2位のECサイトで、欲しいものは何でも揃います。付与されたポイントで購入もできます。
リクルートカードの場合、ECサイトのポンパレモールを利用すると4.2%の還元率です。しかしながら、楽天に比べてまだまだ規模も小さく、品揃えも多いとは言えません。
特別キャンペーンの場合10倍以上になることがあるのですが、楽天でも40倍以上になるキャンペーンがあるので、やや物足りなさを感じます。
ネットショッピングを頻繁にするなら、現状は楽天市場で楽天カードを利用した方がお得です。ポンパレモールは今後に期待です。
電子マネーのチャージ
リクルートカードはnanacoチャージで1.2%ポイントが貯まります。楽天Edyチャージでも1.2%です。
それぞれの電子マネーの利用で0.5%ポイントが付与されるので、クレカチャージして電子マネーを利用すると、ポイント還元率は1.2%+0.5%=1.7%です。
楽天カードでは楽天Edyへのチャージで0.5%ポイントが付与されます。楽天Edyの利用で0.5%ポイントが付与されるので、合計還元率は0.5%+0.5%=1.0%です。
楽天カードからnanacoへのチャージではポイントが付与されません。nanaco利用の0.5%還元のみです。
電子マネーにチャージするなら、リクルートカードが圧倒的にお得です。
コンビニでの利用
リクルートポイントは、ローソンでPontaポイントとして1ポイント1円から現金と同じように利用できます。
対して楽天ポイントはデイリーヤマザキ、ポプラで使えます。
行くコンビニに合わせてカードを利用するのが賢い選択です。
ETCカード
リクルートカードのETCカードは、JCBの場合発行手数料が無料で、年会費は無料です。Visa/MasterCardの場合は発行手数料が1,000円かかります。年会費は無料です。
楽天カードのETCカードは、発行手数料は無料ですが、楽天PointClubの会員ランクがプラチナ会員以上でないと年会費が無料になりません。
ETCカードを作った当初はプラチナ会員で無料のつもりで作ったのが、途中でランクが下がって、次年度に540円の年会費がかかることになりかねません。
ETCカードのポイント付与率はリクルートカードが1.2%、楽天カード1.0%とクレジットカード利用のポイント付与率と同じです。
つまり、リクルートカード(JCB)でETCカードを持つのがベストチョイスということになります。
まとめ
純粋なポイント還元率で言えばリクルートカードの方が高くなっています。メインカードとしては高還元率のリクルートカードを選びたいところです。
ただし、楽天市場や、その他楽天グループのサービスを利用するときには楽天カードが有利です。
どちらのカードが優れているということはなく、ライフスタイルに合わせて使い分けるの賢い使い分け方です。