電気料金ガス料金など、公共料金のクレジットカード払いはかなり普及しています。銀行振込の列に並んで待つ必要がないので便利です。口座振替も普及していますが、どうせならポイントのつくクレジットカードで支払いたいものです。

ところで社会保険料もクレジットカードで払える場合があることを知っていましたか?今回はあまり馴染みのない、社会保険料のクレジットカードについて解説します。

国民年金のクレジットカード払い

国民年金の支払いと言えば納付書での窓口納付や銀行口座振替が一般的です。ところが、あまり知られていませんが、クレジットカードで支払うことが出来るのです。まとまったお金があるときの前納、通常の毎月納付、どちらにも対応しています。

クレジットカード払いのメリット

なんといってもクレジットカードのポイントが付くことです。ポイントが付くということは実質上の割引になります。国民年金自体、前納の割引があるのでそれを使えば二重に納付額が安くなるのです。

前納による割引は
・1年前納:4,150円
・2年前納:15,640円(1年あたり7,820円)

国民年金保険料は1年間で198,880円ですが、1年前納だと193,730円になります。仮にクレジットカードのポイント還元率が1.0%とすると
193,730円×1.0%=1,973円分(小数点以下切捨)ポイントも得ることが出来るのです。

クレジットカード払いのデメリット

クレジットカード払いにすると、銀行口座振替割引の恩恵が受けられなくなります。毎月納付の場合年間600円(月額50円)の割引がなくなるのです。年率で計算すると
600円÷198,880円=0.3%(小数点第2位以下切捨)になります。
支払いに使用するクレジットカードのポイント還元率が0.3%未満の場合は、口座振替の方が得をする、ということになるのです。

市町村社会保険料のクレジットカード払い

市町村社会保険料とは
・国民健康保険料
・介護保険料
・後期高齢者医療保険料

です。直接的ではないですがクレジットカード払いに出来る方法があるのです。
その方法は、Yahoo!公金払いnanaco払いです。

Yahoo!公金払いのメリット

Yahoo!公金払いとは、2007年にスタートした制度で、このシステムにクレジットカードを登録すれば、自宅で税金や社会保険料の納付が出来るというものです。納付のために窓口に並ばなくていいので、非常に便利な仕組みです。クレジットカードを使うので、ポイントも得ることが出来ます。また、支払いにTポイントも使えます。

Yahoo!公金払いのデメリット

一番のネックは、使える自治体が限られている、ということです。例えば東京都ですら10自治体に過ぎません。大阪府に至っては2自治体です。まだまだ普及しているとは言い難い状況です。

また、Yahoo!公金払いには手数料がかかります。自治体によって異なりますが、1万円につき108円(税込)が相場です。ポイントはつきますが、この手数料はかなり高いので、元が取れるとは言えないのが現状です。

nanacoで支払うメリット

nanacoは電子マネーで、クレジットカードではありません。しかしながらnanacoにクレジットカードでチャージし、それでnanacoの使える店で支払えば、間接的にクレジットカードにポイントがつきます
nanacoを使える店は沢山あるので、利便性にも優れています。

nanacoで支払うデメリット

社会保険料をnanacoで支払った場合、nanacoにはポイントはつきません。あくまでチャージをしたクレジットカードにポイントがつくのです。ですから現金でチャージした場合、ポイントはつきません。

まとめ

国民年金クレジットカード払いは利便性も高く、口座振替から変更してもかなりメリットがあります。一方、市町村の社会保険料の場合、Yahoo!公金払いは使える自治体が限られており、手数料もかかります。nanacoはクレジットカードからチャージすればポイントもつき、支払える場所も多いので利便性も高いと言えます。

以上、社会保険のクレジットカード払いについて説明しましたが、いずれの場合にも市役所の窓口で支払い方法変更の手続きをとりましょう。

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