ネットで検索をかけるとリボ払い=犯罪くらいの勢いで危険性が叫ばれていますが、正しい使い方を知っていれば全く危険でもなんでもありません。

なぜ危険だと言われるのか?その理由を危険性と合わせて解説します。

以下で説明する手数料と利息について便宜上意味は同じです。

手数料と利息の違い

  • 手数料・・・ショッピング利用(リボ・分割払い)
  • 利息 ・・・キャッシング利用

手数料とはクレジットカードで物を買ったりサービスを受けるときに使うショッピング利用でリボ払いや分割払いをしたときにかかるお金を指し、利息とはクレジットカードで現金そのものを借りるキャッシング利用したときにかかるお金を指します。

リボ払いが危険だと言われる理由

手数料・利息がかかるから損をする

リボ払いの特徴は毎月の支払額を一定にし返済する額を低く抑えられることです。

例えば1万円の物をクレジットカードで買った時、1回払いを指定すれば翌月に1万円を返済することになりますが、

リボ払い(毎月の返済額5000円)を指定すると翌月は5000円、翌々月に5000円と合計2回に分けて

手数料169円を合わせて支払うことになります。(JCBショッピングリボ払いのシミュレーション利用)

つまり、月々支払う負担を10000円×1回から5000円×2回に分割してもらった(全額支払が完了するまでの期間を延ばしてもらった)という手数料169円が取られるということです。

利用した金額が1万円なので手数料が少なくても済みますが、額が大きくなればなるほど手数料も高くなるので危険だと言われます。

返済期間が長期になる

月々の返済額を抑えるため当然、返済期間は長くなります。

返済期間が長くなると同時にその分手数料/利息がかかるので完済するまでに支払う合計額が多くなります。

なので損をするから危険性が指摘されます。

借金である

よく、1回払いは「支払い猶予」だけどリボ払いや分割払いは「借金」だという人がいますが、1回払いであろうと一時的にカード会社に立て替えてもらっているので「借金」です。

日本人にクレジットカード払いなどのキャッシュレス文化が広まらないのは「借金=悪」という概念があるから。

リボ払いをことさら危険!危険!と煽るのも借金をすることは恥であり悪いことだという考えが根本にあるからです。

リボ払いで危険な状態に陥る理由

リボ払いによって自己破産など危険な状態に陥ってしまう人がいるのは、リボ払いが毎月の返済額を低く抑えられるしくみのため返済総額を確認しないままリボ払いを繰り返すからです。

カード会社に立て替えてもらっているので自分で支払っている感覚が薄れてしまうのが最大の原因です。

リボ払いが危険ではない理由

リボ払いは全く危険ではありません!!!

クレジットカード払いはカード会社に立て替えてもらっているので、その期間が長ければ長いほど手数料/利息が加算されるという仕組みを知っていれば良いだけです。

確かにしくみを知らないと危険な状態に陥るのは事実ですが、ヤミ金や特殊詐欺のようにこちらがコントロールできないものではありません。

突き詰めれば、自分の意志の問題です。

刃物だって間違った使い方をすれば凶器にもなります。

しかし、正しい使い方をすれば料理をするのに欠かせない道具になります。

凶器になるから危険!危険!使うのは止めましょう!という意見はありませんよね?

リボ払いも一緒です。

正しい使い方をすればリボ払いにもメリットがあります。

リボ払いのメリット

リボ払いのメリットは機会損失を防ぐことです。

機会損失とはある意思決定をしないことで利益を得る機会を失い、それによって生じた損失。。。

つまり「今、リボ払いを利用してでも物やサービス等を手に入れないと後では遅く、損をしてしまう状態にある」ということです。

例えば、英語の勉強をしたいけどお金がないから英会話が上達する教材が買えないケースです。

リボ払いに批判的な意見に「お金が貯まってから買うべき」というものがありますが、もしその教材が高額で貯金しても

最短で5年後にならないと買えない場合とリボ払いを選択したことで即手に入れられ英会話が上達した場合を比較したとき

どちらが本来の目的を達成できる可能性が高いでしょうか。

リボ払いで時間を買う考え方

時間は有限です。英会話教材を購入する例では5年間も時間の差が出来てしまいます。

もちろん、リボ払いをすれば全て上手くいくわけではありません。

ただ、今お金がないからといって将来的に返済できる能力があるのであればカード会社に立て替えてもらうという考え方は決して恥ずべきことではありません。

リボ払いが危険か安全かの判断は価値観の問題

リボ払いが危険なのか?それとも正しい使い方をすれば機会損失を防ぎ、時間を買える安全なものなのか?は最終的には個人の価値観の問題です。

それでも借金は嫌い!手数料/利息を取られるくらいなら現金が貯まるまで待つ!という意見もあるでしょうし、

いやお金を立て替えてもらっているんだから多少の手数料/利息を払ってでも、今自分にとって必要なものを手に入れるという意見もあります。

どちらが正しいかは完全に個々人のリボ払い、借金に対する考え方・価値観の違いです。

なので、リボ払いは危険だから止めろ!みたいな意見は偏向的で、利用するかどうかは本人が判断すべきだと思います。