クレジットカードを1枚くらいは持っておかないと、なにかと不便ですね。ところが、そう思ってクレジットカードを申し込んだら審査落ちをする人がいます。
いままでカードを作ったことがないから延滞もしたことがないのに、どうしてだかわかりませんよね。クレジットカードの審査基準はどうなっているのでしょうか。それを今回ご紹介させていただきます。
クレジットカードの仕組み
クレジットカードの仕組みは、加盟店で買い物をするとき、カード会社が会員の変わりに代金の立替払いをするというものです。加盟店とはカードが使えるお店、会員とはカードを持っている人のことです。
立替払いなので、あとで会員にカード会社はお金を払ってもらわなければなりません。この「安定して支払いができる」とカード会社が判断した人がカードを持てるのです。これが審査基準の基本です。審査に通らないということは、何かカード会社が申込者の支払い能力に不安があるから審査を通さなかった、ということです。
理由1:年収が少ない
返済能力に乏しいとカードの審査には通りにくくなります。審査に通っても、買い物ができる限度額は年収の多い人の方が少ない人より大きくなります。年収が多い人の方が信用があるので限度額が大きいのです。
クレジットカードのクレジットとは日本語では信用という意味です。そして審査のことは与信とも言われます。信用を与えるということです。年収は信用の重要な要素なので、少ないと審査に落ちる可能性は高くなります。
理由2:勤続年数が少ない
新卒の社会人を除いて、勤務年数が少ないということは、少なくとも1回は転職したということです。またすぐに辞めるのではないか、とマイナスの評価になってしまうのです。また、転職したてだと役職も低く、給料も低い場合もあります。
ただし、転籍など、やむを得ない事情で転職するケースもあるので、そういった場合は備考に記載しておく必要があります。またヘッドハンティングなどで転職した場合などは、給料が上がるケースがほとんどなので、それを証明するために給料明細を添付するのも、転職での審査落ちに対応する方法のひとつです。
理由3:勤務先が確認できない
勤務先に記入した会社が本当に存在するかは調べてみないとわかりません。上場企業などはすぐに確認を取れますが、小さな会社だと、本当に会社の実態があるのか、ということになります。
会社の存在が確認できないということは、安定した収入があるか不明だということになり、審査に落ちる原因になり得ます。
理由4:直近に複数のカード申込
一度に何度もカードを申し込むと、なんらかの事情でお金に今困っていると見なされます。債務整理や自己破産の可能性があると判断されるのです。そこまでいかなくても、カード利用の返済が滞るリスクが高いと判断され、審査に落ちる原因になり得ます。
理由5:家族に延滞情報がある
カードの利用情報はカード会社が共有しています。共有する情報を集めている機関を信用情報機関といいます。そこに借入額が延滞情報が登録されているのです。特に、同居している家族が延滞している場合、カード審査に落ちる確率が高くなります。その人が名義を借りてカードを作ろうとしているかもしれないからです。
延滞情報等が登録されていることを、一般的にはブラックリストに載っているといわれますが、家族がブラックリストに載っている場合、クレジットカードの審査に落ちる確率が高くなります。
まとめ
審査基準を明らかにしているクレジットカード会社はありませんが、安定した支払い能力があればクレジットカードは作れます。審査に受からないのは信用に欠く理由がなにかあるからです。
今回ご紹介した5つの理由に当てはまらない場合は、何らかの理由で信用情報機関に延滞情報等が登録されている可能性もありますので、一度自分の情報の開示請求をすることをおすすめします。