新しくクレジットカードを作ってみたけれど、思っていたのと何か違って、やっぱり要らない。

そう思って、何気なくすぐそのカードを解約してしまうことがありませんか?

けれどもその短期解約、あまり繰り返すと取り返しのつかないことになるのです。今回は短期解約のデメリットについて解説します。

短期解約はクレジットカード会社の印象を悪くする

「要らないのだから解約して何がいけないの?」と思うかもしれませんが、カード会社にとっては短期解約者ほど厄介な存在はありません。

なぜ短期解約者がカード会社にとって厄介なのでしょうか。

1.入会特典目的

一番多いパターンです。各クレジットカード会社は顧客獲得のために様々なキャンペーンを行なっています。例えば以下のような特典です。

  • ギフトカード
  • ポイント
  • 数か月間の高還元率
  • キャッシュバック

この特典をもらってすぐに解約してしまう人がいるのです。

キャンペーンやキャンペーン以外にもカード発行の為の経費は掛かっています。経費を掛ける理由は今後カードを長く使ってもらうためです。すぐに解約されては損だけが残ってしまうのです。

2.アフィリエイト目的

アフィリエイトとは、自分が運営するサイト経由の申込・入会でお金が入る仕組みです。

自分以外の人に入会してもらって、報酬を得るのですが、自分で申し込んで報酬をもらい、実績を作り上げ、すぐ解約する人がいるのです。これを「自己アフィリエイト」と呼びます。

アフィリエイトの報酬はクレジットカード会社が支払っており、自己アフィリエイトで報酬を支払っても自社のカードの利用には全く繋がらず、損をするだけなのです。

短期解約は別のカードの審査に不利になる

「だけどそのクレジットカード会社の印象が悪くなっても、もうそこのカードを作らないから関係ない」そんな風に思う人がいるかもしれません。

けれどもこの短期解約の記録、実は他のクレジットカード会社も知ることができるのです。

信用情報機関というところにカード利用の実績を各会社が登録しており、お互いにその情報を見ることができます。

クレジットカードの申込時は必ず審査があり、信用情報機関の情報も利用します。

そこに複数の短期解約の記録があれば、申し込まれたカード会社はどう思うでしょうか。「うちの会社でもすぐ解約されるかもしれない」と思い、最悪の場合審査に落ちるかもしれません。

解約の信用情報は5年経たないと消えません。延滞等はしていなくても「短期解約ブラックリスト状態」になるのです。

せめて1年程度はカードを保有する

では作ったカードは解約してはいけないのかと言えば、もちろんそんなことはありません。常識的な範囲でカードを利用し、どうしても自分に合わないカードなら解約しても全く問題ありません。

例えば、1年間利用してみて自分に合うカードではなかったと判断し、1年後に解約するのは短期解約とは呼びません。

1年目の年会費は無料で、2年目の年会費が発生する前に解約する可能性があるのはカード会社もわかっています。1年目はあくまでもお試し期間なのです。

しかしながら、それでもあまりにも解約数が多いと不審がられるのは言うまでもありません。

本当に解約が必要?

使わないカードだから解約するのは正しい選択なのですが、年会費無料のカードなら持っておいて損はない場合もあります。

例えば、海外旅行保険が自動付帯しているクレジットカードなら、持っているだけで複数のカードで保険を合算できます。

無料の保険を持っているのと同じことになるのです。ただし、死亡補償は除きます。

国際ブランド(VISA・MasterCardなど)もチェックしてみてください。自分のメインカードがもしJCBで、解約しようとしているカードがVISAやMasterCardなら持っておくことをおすすめします。

JCBは特に海外では加盟店が少なく使えない場合が多いからです。サブのクレジットカードで複数の国際ブランドを持っていた方が安心できます。

まとめ

短期解約自体が悪いわけではありません。不要なカードを持っていれば、知らないうちに年会費がかかってきたり、不正利用されるリスクが上がったりします。

しかしながら、あまり短期解約を繰り返すと「短期解約ブラックリスト」になり、本当に必要なクレジットカードを申し込む場合審査に悪影響を与えます。新しいクレジットカードを申し込む前に、そのカードが本当に必要かよく考えましょう。

解約する前にまずはこちらをご覧ください。

⇒節約生活!賢いクレジットカードの使い方テクニック

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