バーゲンで欲しかった30万円のブランドバッグが15万円になっていた!財布にも銀行にもそんなお金は無いけど、このチャンスは逃したくない!そう思って軽い気持ちで使ったショッピングリボ。でもこのショッピングリボは借金に変わりはありません。キャッシングリボとほとんど変わらないのです。むしろ、キャッシングリボより危険性が潜んでいるとも言えます。

リボ払いと分割払いの違い

リボ払い分割払いの一番の違いは、分割払いは何回で支払い終えるかあらかじめ決まっていることです。12回払いとか24回払いとか、スマートフォンではお馴染みの支払い方法です。

それに対してリボ払いは毎月の最小支払金額が決まっているものの、何回で支払い終えるかは決まっていないのです。

例を挙げて説明します。スマートフォンを分割購入する際に、「24万円(24回手数料込)」とあれば、1万円×24回=24万円で支払いは完了です。原則繰上げ返済はできません。

これに対して24万円のブランドバッグをショッピングリボで購入した場合、最小支払金額以上なら毎月の支払金額は自由に決められます。例えば5千円や1万円などです。月々の支払金額を変更することができるのです。繰上げ返済をすることもできます。

前もって月々の支払金額と回数が決まっているのが分割払い、月々の支払金額を自由に変更できるのがリボ払い、ということになります。

キャッシングリボとショッピングリボの違い

キャッシングリボも先ほど説明したショッピングリボと同じ仕組みです。月々の返済金額を最小支払金額以上であれば自由に設定できるのです。ただし、違いはあります。

  • 手数料が違う

キャッシングリボの手数料が年利18%程度なのに対し、ショッピングリボは年利16%程度に設定されていて、ショッピングリボの方がやや低くなっています。

  • 毎月の最小返済金額が違う

キャッシングリボは貸金業の自主規制で30万円以下なら3年、30万円超なら5年以内と完済までの期間が決まっており、この期間内に完済できるよう最小支払金額が設定されています。

一方ショッピングリボには自主規制が無いので、ショッピングの合計金額が増えていっても最小支払金額があまり変わらない場合があるのです。月々の支払金額が変わらないので、自分がどれくらい買い物をしたかの自覚を失うのです。

楽天カードのキャッシングリボとショッピングリボ

  • キャッシングリボ
利用残高(円)  毎月の返済金額(円)
~10万円以下 3,000円+利息
10万円超~20万円以下 6,000円+利息
20万円超~50万円以下 10,000円+利息
50万円超~100万円以下 20,000円+利息
100万円超 40,000円+利息
  •   ショッピングリボ
利用残高 リボ支払いコース金額
~20万円以内 5,000円+利息
20万円超~ 10,000円+利息

ショッピングリボの場合、20万円を超えれば毎月の支払いは10,000円+利息のままです。100万円の利用でも変わりません。

100万円÷元金1万円=100回払い(8年4カ月)

原則キャッシングリボでは許されない長期の返済です。ショッピングリボの罠は、利用金額に対して少ない月々の支払金額にあります。

ショッピングリボは金銭感覚を麻痺させる

楽天カードの例では、キャッシングリボで100万円利用すると、月々の返済は40,000円+利息とかなり高額になり、借金をしていてこのままだと立ち行かなくなる、ということに気づきやすいです。

一方ショッピングリボの場合は100万円の利用で10,000円+利息の返済です。たった1万円でバッグが買えたり、海外旅行に行けたりするのです。日ごろのランチも少し贅沢にしても何も感じなくなります。

そしてそのランチの会計で店員に告げられるのです。

「お客さま、このカードはもう使えなくなっています」

⇒楽天カードのキャッシング!一括返済とリボ払いどちらが安い!?

まとめ

キャッシングリボの方がショッピングリボより手数料は高いです。ただし、気づかないうちに借金地獄に落ちやすいのはショッピングリボです。少ない支払金額で、なんでも手に入るのですから。

計画的に利用すれば、繰上げ返済もできる便利なリボ払いです。くれぐれも賢く利用しましょう。

⇒楽天カードのキャッシング分だけを返したいときのやり方とは?