子どもや友人にクレジットカードを貸して買い物の代理をしてもらったりしている人は結構います。

しかし、クレジットカードを他人に貸すととても危険です!そのリスクについて解説します。

利用資格の停止・取消

どのクレジットカード会社も会員規約を設けており、利用資格は契約者本人と決められています。(家族カードは除く)

そのためいくら親しくても友人に貸与したり、買い物難民である高齢者であっても本当はクレジットカードを他人に渡し利用させてはいけません。

ただ、現実問題としてカードを貸与し利用させているケースはあると思います。

インターネット利用では顔を確認されることがないため利用資格のない家族でも利用することができますが店頭では利用を断れることもあるでしょう。

クレジットカードの貸与によって損害が生じてもカード会社は利用者の故意(=知っていて)または重大な過失によって起こった損害は補償しないと利用規約に定めています。最悪の場合、利用資格の停止や取消がされることもあります。

カードの破損・汚損

物理的な被害としてはカードが破損されたり汚損(よごされる)ことでクレジットカード自体が使えなくなってしまう可能性があります。

カード会社の利用規約ではカードが破損・汚損してしまった場合は再発行してもらう必要があります。

クレジットカードについて以外に知られていないのは、カードを申し込んで発行されてもあなたのモノではありません。所有権はカード会社にあり契約者に“貸与”している形態になっています。

なので、何度も繰り返しますが契約者本人に貸与しているものなので他人に貸してはいけないのです。

盗難・紛失・偽造によるカード被害に遭う可能性

知り合いだからといってクレジットカードを貸すと大変なことになることが実際にあります。知人が紛失させて2次被害に遭うこともあるため肌身離さず持っていなければなりません。

盗難・紛失・偽造によって具体的にどのような被害に遭ってしまうのかというと、例えばスキミングというもの。カード裏面のカードリーダーと呼ばれる磁気部分から個人情報を抜き取られ、それらの情報を使ってネットで買い物をされたり、カード自体が偽造されるなどです。

多くの人はニュースで聞くようなカード被害に遭わないと自覚していると思いますが、ある日急に身に覚えのない買い物が海外でされていたりなどは実際に起こり被害者に落ち度があるとは限りません。

他人に貸与しなくても起こりうるので他人に貸与してしまった場合、どのような使われ方をしているか把握できないのでより危険性が高まります。

多額の借金を負う

他人に貸与したらまず、多額の借金を背負うことになるでしょう。このようなケースは家族内でもあります。例えば身近な例として課金制ゲームをしていた子供が親のカードを使って決済してしまうケースです。

子どもはクレジットカードがどういうものかわかりません。そもそも子供の手の届くところへクレジットカードを置いておいてはいけませんし、簡単に使えるようにしていることが問題です。

利用明細書が来て数十万や100万円近くなってしまったケースがあります。

信用情報に傷が付く可能性

他人に貸与することで、支払い額が利用限度額一杯までになってしまいあなたが返済できなくなれば、利用したのが他人であっても契約者はあなたなのであなたの信用情報に傷が付きます。

信用情報に傷がつくと、あなた自身が新規にクレジットカードが作れなくなったり、ローンが組めなくなります。

携帯端末も割賦販売なので信用情報に傷が付くと新規で買えなくなります。

また今持っているクレジットカードの利用限度額が減額されたり自己破産したら最低10年カードが持てなくなります。

まとめ

クレジットカードを他人に貸すのは危険であり本来やってはいけません。

クレジットカードの現金化など他にもやってはいけないことがありますのでクレジットカードはルールを守って使ってください。